2011年2月25日金曜日

東京株式市場?前場=小幅続伸、欧州支援でも円安進まず伸び悩み

日経平均 日経平均先物6月限 
前場終値 10539.01 (+8.31) 前場終値 10550 (+10)
寄り付き 10643.24 寄り付き 10630
安値/高値 10538.25─10643.28 安値/高値 10530─10640
出来高(万株) 121679 出来高(単位) 45086
 [東京 11日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は小幅続伸。10日の欧米株反発を受けて前営業日終値比で100円を超す上昇で寄り付いたものの、買い一巡後は伸び悩み。前引けにかけて急速に上げ幅を縮小した。中国の経済指標発表を前に、ディーラーなどがポジションを手じまったという。TOPIX指数は下げに転じた。
 市場では「欧米株の戻りと比べると、やや期待外れ」(大和住銀投信投資顧問?投資戦略部長の門司総一郎氏)との声がきかれた。
 前場の東証1部騰落数は値上がり1021銘柄に対して値下がり526銘柄、変わらずが121銘柄。東証1部の売買代金は8225億円だった。
 株価伸び悩みの背景には、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>の8000億円規模の公募増資実施が明らかになり、希薄化懸念による売りが先行したことや、欧州債務問題への支援が打ち出されたにもかかわらずユーロ高/円安が進まないことなどがあるとみられている。大和住銀投信投資顧問の門司総一郎氏は「支援策の効果に市場はまだ半信半疑なのではないか」としている。明和証券シニア?マーケットアナリストの矢野正義氏は「欧米株の戻りと比べて日本株がさえないのは、為替が最大の要因ではないか」と述べた。 
 別の市場関係者は「欧州への支援措置によって安心感は広がったものの、上値のシコリ感が強いために、戻り売りを警戒するムードが強い。先物市場では大口売りも観測され、伸びが鈍くなった」(準大手証券トレーダー)とみている。
 半面、東京市場は欧州支援という材料を10日時点で概ね消化しているという。立花証券?執行役員の平野憲一氏は「欧米株の反発をみて、朝方、追加的に買われたにすぎない」と指摘した。
 前引け後に発表された中国の4月の各種経済指標では消費者物価指数(CPI)が前年比2.8%上昇となり、市場予想の2.7%上昇を若干上回った。前月比では0.2%上昇した。一方、4月の主要70都市の不動産価格は前年比12.8%上昇した。3月の11.7%上昇から加速し、2005年7月の統計開始以来の高い伸び率となった。
 個別ではソニー<6758.T>が続伸。同社は10日、2010年3月期の連結営業損益(米国会計基準)が従来予想の300億円の赤字から320億円の黒字に転じる見通しだと発表した。足もとの収益改善を好感した買いが先行した。東急リバブル<8879.T>が買い先行。10日に発表した2011年3月期業績見通しで、連結売上高が前期比10.2%増の575億円、連結営業利益が同18.5%増の38億5000万円と増収増益を予想していることが好感された。
 みずほフィナンシャルグループ<8411.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などの銀行株は売られた。
 (ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子)

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引用元:Reign of Revolution 情報局

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